私たちを祝福にあずからせるために、イエスはのろわれた者となられました
聖霊は「アブラハムへの祝福」(ガラテヤ3:14)のすべての相続の管理人です。創世記24章に、この真理を説明する美しい物語があります。アブラハムがどのようにして、息子のイサクのために花嫁を見つけたかについてです。それは、四人の主な登場人物による非常にシンプルでありながら美しい例えです。そのうちの三人は、父なる神を象徴するアブラハム、神のひとり子イエスを象徴する息子イサク、そして教会(キリストの花嫁)を象徴する花嫁リベカです。そしてもう一人、ある意味で主人公とも言える人物がいます。その人物とは、聖霊を象徴する名もなきしもべです。一人ひとりの個性、性質を思い浮かべながらその章を読むと、無限の真理が明らかになります。
その章の冒頭に、「アブラハムの全財産を管理しているしもべ」と書かれています。そのしもべは、父アブラハムと息子イサクの全財産の管理人でした。これは聖霊も同様です。聖霊は神の全財産の管理人です。私たちは神の相続人であり、イエス・キリストとの共同相続人です。しかし、私たちの相続財産の管理人は聖霊です。聖霊なしでは、私たちはその相続を受けることも楽しむこともできません。
聖書がアブラハムの子どもである私たちの相続について語っている場面では、それは特に、約束の聖霊を受けることを指しています。聖霊だけが私たちの相続財産のすべての祝福の中へと導いてくれるのです。アブラハムへの祝福は、「あらゆる面」(創世記24:1)ですが、その祝福の管理人は聖霊なのです。ですから、パウロはガラテヤ人への手紙で、約束の聖霊を受けることについて具体的に述べているのです。
【祈り】
イエスさま、あなたの十字架のみわざを感謝します。私の相続の管理人は聖霊であり、私は、すべてにおいて「アブラハムへの祝福」である約束の聖霊を、信仰によって受けることを宣言します。私を祝福にあずからせるために、イエスさまは、のろわれた者となってくださいました。アーメン。