忍耐をもって走り続けようではありませんか
ヘブル人への手紙の九つ目の「(~しよう)ではありませんか」は、12章の最初の節に見られます。
こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競走を、忍耐をもって走り続けようではありませんか。 (ヘブル12:1)
英語訳では、この節の中に二つの「let us(~しようではありませんか)」があります。「一切の重荷とまとわりつく罪を捨てようではありませんか。そして、「自分の前に置かれている競争を…走り続けようではありませんか」です。これは妥当な翻訳と言えますが、原語のギリシャ語では、日本語訳と同じように、「走り続けようではありませんか」の一箇所だけです。私たちがフォーカスすべきことは、「自分の前に置かれている競争を忍耐をもって走り続ける」ことです。
新約聖書では他の箇所でも、クリスチャンの人生が競争に例えられています。このことは、私たちの前に特定のコースが設定されていることを示しています。勝利あるクリスチャン生活を送るためには、競技のルールに従ってコースを完走する必要があります。そして、完走するための四つの要件があります。それらは、新約聖書に書かれています。①正しい心の態度、②自制、③忍耐、④イエスから目を離さない。これらの要件を心に留めておくなら、私たちは競争を完走し、信仰を保つことができます。
【祈り】
主よ、私が走り続けることができるように助けてくださることを感謝します。私は、正しい心の態度を保ち、自制し忍耐を働かせ、イエスさまから目を離しません。そうすることで、私は競争を完走し、信仰を保ちます。私は忍耐をもって走り続けます。アーメン。