正しい告白をする

信仰の告白を堅く保とうではありませんか

「告白」について、ユダヤ人のナタン・シャランスキーが書いた『Fear No Evil(悪を恐れるな)』という本から説明しましょう。シャランスキーはクリスチャンではありませんでしたが、KGB(ソ連秘密警察)に逮捕され、9年間の悲惨な経験を強いられました。彼の話を読んでいくうちに、私はKGBの中に存在するサタンとその戦術の最も鮮明な証拠に気づきました。また、ナタン・シャランスキーの中に、勝利する方法を見つけました。彼はチェスの名手であったので、KGBをチェスの対戦相手のように一手先を読んで対処することを決めたのです。

彼は人格をもった神への信仰は持っていませんでしたが、ユダヤ人という背景から神の概念は持っていました。多くのユダヤ人の祈りは、「主、わが神、万物の王」で始まります。彼はヘブライ語を独学で学び、必要な時にいつでも繰り返すことができる祈りを書き留めておくことにしました。その祈りは、神が彼とともにいてくれるように、家族を守ってくれるように、そしてイスラエルに連れて行ってくれるように、というものでした。尋問が待ち受けている時などのプレッシャーにさらされているときは、常にその祈りを何度も繰り返しました。彼は拘束されていた9年の間、一日約10回祈ったと言っています。つまり3万回以上も、その祈りを繰り返したことになります。同じ祈りを3万回も祈り続けるクリスチャンは、どれくらいいるでしょうか。

KGBの目的の一つは、シャランスキーに誤りの告白をさせることでした。自分が裏切り者であると言いさえすれば、釈放してやると。しかし、彼は拒否しました。その戦いは9年間に及びました。しかし、正しい告白をし、正しい祈りを何度も繰り返すことによって、彼はついに勝利したのです。勝利した彼は、その後エルサレムに移住しました。

 そのことは、サタンの戦略についての認識を私に示してくれました。サタンはあらゆる形での圧力、あらゆる誘惑、あらゆる偽りを駆使します。それらはすべて、私たちに誤りの告白をさせるという一つの目的のためです。しかし、私たちは正しい告白をし続けることによって、サタンを打ち負かすことができるのです。

【祈り】

 イエスさま、あなたは私たちが告白する大祭司であることを感謝します。私たちは正しい告白をし続けることによって、敵を打ち負かすことを宣言します。私は信仰の告白を堅く保ちます。アーメン。

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