私の御父は、私を造られました
素晴らしい木彫り職人民族である、マオリ族という種族がいます。私たちを罪から贖うためにイエスが支払ってくださった対価を、彼らに次のようなたとえを用いて説明しました。
あるところに、美しい小さな木彫りの舟を造った少年がいました。ある日、彼はその舟に乗ろうとして舟を海に下ろしましたが、風向きが変わって、舟は沖へ流されてしまいました。彼はそれを取り戻すことができず、舟をあきらめて家に帰りました。
次の満潮がその舟を押し戻して来たので、海岸を散歩していた人がそれを見つけました。よく見てみると素晴らしい出来の舟だったので、その人はそれをお店に持って行き、売りました。お店の人はその舟をきれいにみがいて、値札をつけ、ウインドウに飾りました。
しばらく経って、あの少年がお店の前を通りかかり、舟を見つけました。彼はすぐにその舟が自分の造ったものだとわかりましたが、証明する手立てがありません。ですから、もしその舟を取り戻したければ、買わなければならないと、彼はわかっていました。
少年はお金を稼ごうと、車を洗ったり、芝生を刈ったり、ほかにもいろいろな仕事に励みました。そしてついに必要な金額を貯め、彼はお店に行って、自分の舟を買い戻しました。彼は舟を手に取り、胸に抱きしめて、言いました。「さあ、もう、お前は僕のものだよ！僕はお前を造った。そして、お前を買い取ったんだ。」
この舟があなた自身だと想像してみてください。あなたは、自分は無力で、価値のない人間だと感じるかもしれません。神は本当に自分のことを気にかけておられるのか、信じられないかもしれません。しかし、主はあなたにこう言われます。「さあ、もう、あなたは二重にわたしのものだよ。― わたしはあなたを造り、あなたを買い取った。あなたは完全にわたしのものだ。」
【祈り】
主よ、私のうちになしてくださった御業（みわざ）を、感謝します。主は私を造ってくださり、さらに買い取ってくださったので、私は二重に主のものであると宣言します。私の御父は、私を造られました。アーメン。
