私は子とする御霊を受けました。この御霊によって、私は「アバ、父」と叫びます
イエス・キリストを受け入れると、あなたは神の子どもとされるだけでなく、父なる神を「パパ」と呼ぶことができる「イエスの性質」も受け取ります。これはとても自然な関係です。
ローマ人への手紙8章で、パウロは二つの主要なテーマ、「新しく生まれること」と、「子とされる(養子となる)こと」を取り上げています。その二つを混同しないでください。明らかに異なるものです。生まれることは、性質を生み出し、子とされる(養子となる)ことは、法的地位を与えます。
神は、新しく生まれることと、子とされること、その両方を私たちに得させてくださる素晴らしいお方です。しかし、それらは同じものを私たちに与えるのではありません。それぞれの過程で私たちは異なるものを受け取ります。
このことは、ローマ帝国の慣習に照らし合わせると、はっきりと理解できます。パウロの時代、ローマ皇帝に多くの子がいることは珍しくありませんでしたが、皇帝が自分の後継者として一人の息子を選んだら、その息子を養子にする手続きもしました。そうすると、帝国のすべての法的権利はその養子縁組された息子に行くことになります。養子縁組をする目的は、その息子の相続を保証するための法的なものだったのです。
私たちは悔い改めて新しく生まれ、「イエスの性質」を受けます。しかし、聖霊のバプテスマでは、私たちは「子」とされます。天の最高の弁護士が私たちの内に訪れて、私たちが神の子どもであることを保証してくれるのです。これが、私たちが受け取る相続の保証です。
それはちょうど、ローマ皇帝のようなものです。皇帝の実の息子は、親である皇帝の性質を引き継いでいます。しかし、相続を受けるためには、養子とされる必要があります。それによって、法的地位と正当な相続権が与えられるのです。
【祈り】
父よ、私があなたの子どもであることを感謝します。私は新生と子とされることによって自然的地位と法的地位の両方を受けていることを宣言します。私は子とする御霊を受けました。この御霊によって、私は「アバ、父」と叫びます。アーメン。