感謝しようではありませんか
へブル人への手紙では、感謝することを勧めています。しかし、その背景を見てみると、次のようなとても厳粛な警告があるのです。へブル書の著者は、神がモーセを通してイスラエルの民に語った旧約聖書を引用しています。
あなたがたは、語っておられる方を拒まないように気をつけなさい。地上において、警告を与える方を拒んだ彼らが処罰を免れなかったとすれば、まして、天から警告を与える方に私たちが背を向けるなら、なおのこと処罰を免れられません。あのときは御声が地を揺り動かしましたが、今は、こう約束しておられます。
「もう一度、わたしは、地だけではなく天も揺り動かす。」この「もう一度」ということばは、揺り動かされないものが残るために、揺り動かされるもの、すなわち造られたものが取り除かれることを示しています。(ヘブル12:25-27)
感謝は、私たちが神から与えられた特権と恵みに対するふさわしい応答です。私たちは揺り動かされるサタンの王国に依存しているのではありません。私たちには、永遠の王国、揺り動かされない王国、すなわち神ご自身の「聖霊による義と平和と喜び」(ローマ14:17)の王国があるのです。私たちは、すべての苦悩、不安、混乱、憎しみ、分裂、戦争、恐怖などの揺り動かされるもののただ中にいます。しかし、私たちには揺り動かされることのない王国があるのです。それに対するふさわしい応答は何でしょうか。それはただ一つ、感謝することです。「このように揺り動かされない御国を受けるのですから、私たちは感謝しようではありませんか」(ヘブル12:28)。感謝を神に伝えましょう。
【祈り】
主よ、あなたが私にしてくださったすべてのことに感謝します。私は、「揺り動かされない王国を受けている」ので、感謝します。私は感謝を表します。アーメン。